ツバメ成長日記

2001年7月28日、お店に3羽のツバメのヒナが連れてこられました。
工事現場で、やむなく巣を撤去することになり、困った現場の人がお店に相談にこられたのです。
そのまま巣を移動しても、1度人間の手が入った巣でまた子育てをしてくれるかはわかりません。
「じゃあ、お店に連れて来てください」
私はお店で人工飼育をする決断をしました。
最終的には、自然に帰すことと、飼育のデータをとることが目的です。

ちなみに、日本では野鳥(国内鳥)をペットとして飼育することは法律で禁止されています。

2001年7月29日 2001年7月30日
フワフワの綿毛状態。まだまだコワイ、コワイ。 筆毛がだいぶ見えてきました。
初日(28日)は、警戒されてミルワームをすこし食べただけ。クチバシの両端をつまんで、こじ開け無理やり食べさせた。今日は、スリエサも食べさせたが、これでほんとにお腹いっぱいになっているのだろうか? 体重 16g、15g、13g
体重も量ってみた。インコなどと同じように、生まれた日のズレによって微妙に大きさが違う。しかし軽い・・・軽すぎ。いつもオカメとかの体重(80gぐらいある)を量っているのであまりの軽さにビックリ。おそらく、今後成長しても極端に変わらないと思われる。かなり自発的に鳴きだした。スリエサとミルワームを交互にあげてみる。1回に食べるスリエサは3口程度、ミルワームは5〜6匹程度で終わり。
2001年7月31日 2001年8月1日
お腹すいた〜 ねむ、ねむ、ねむ
体重 15g、14g、13g
ちょっと、ピンボケ。
かなり大口開けて鳴きだしました。
ツバメのヒナの糞は驚くほど大きい。オカメインコとかの比じゃない。いわゆる溜め糞のようにでかいのだ。こんなに出して、ちゃんと吸収してるのだろうか?それよりも、自然だと巣の中が糞であふれないのだろうか?
体重 15g、14g、13g
体重はまったく変わりなし。これが減るようなら、エサに問題があると思っていいだろう。高速で飛ぶツバメには、これぐらいの体重がベストなのであろう。胸の部分を見るかぎり、ふとっているようには見えないのだけれど・・・。
2001年8月2日 2001年8月3日
エサ〜(はいはい、わかりましたよ) 私を食べないでよ
体重 14g、14g、13g
1番大きい子の体重が1g減った?誤差の範囲ならいいけど・・・。小数点以下の体重が量れるものの方がいいようだ。
喉の所に茶色い羽毛が見え出した。毎日、目に見えて成長していくのがわかる。
エサは、あいかわらず約30分ごとぐらいにあげている。
体重 15g、14g、13g
体重は持ち直したようだ。鳴きだすとかなりにぎやかである。エサをあげて10分もたたないのに、もう鳴きだすのだ。
お互いに親からエサをもらうしぐさをするが、間違えて相手の顔を飲み込もうとすることもある(^o^)。1番大きい子は指にも止まれるぐらいになった。初飛行の日は近い!
2001年8月4日 2001年8月5日
もう大人?まだまだ 早く飛びたいね
体重 15g、15g、13g
かなりツバメらしくなってきたと思いません?羽に青い金属光沢も出てきました。でも、まだヒナヒナ。エサは欲しがります。大きい子も小さい子もおんなじぐらい食べる食べる。1日でミルワームは1パックなくなってしまうでしょう。
体重 16g、15g、13g
やっと1番上の子の体重が元通りに・・・。エサは間違っていないようだ。お腹の羽も白くなってきた。1番小さな子に、わずかに綿毛が残っている程度で、ほぼ換羽終了?
2001年8月6日 2001年8月7日
えっへん!ここまできたぞ! なに?
今日はお店が休みの日なので、体重はなし。
エサをもとめて、升箱の上まで上がってきた。
一番小さい子は、まだ無理みたい。この小さい子は、ずっとこのまま小さいままなのだろうか?
体重 15g、15g、13g
小首をかしげて、こちらを見てる姿は手乗りとほんと変わらない。とてもかわいい。
エサをもらう時に、羽を震わせてアピールしてる。あれは、嬉しいのか?エサをもらうためのアピールなのか?おもしろい行動だ。
2001年8月8日 2001年8月9日
あがれないよ〜
体重 14g、14g、12g
一番小さい子は、あいかわらず升箱の上にあがれない。ほんの何日か違うだけなのに〜。体重が減ったが触った感じは、とてもよく太っている。
フィンチやインコなどの飼い鳥のように胸の部分が太ってるわけでなく、羽の脇の辺(脇の下?)はプリプリだ。いままでに触ったどんなツバメよりも太ってると思う。
体重 14g、14g、11g
この日ついに、一番大きい子が初飛行(^○^)
いきなり飛んで旋回もでき、「やったー!」と思ってると、ガラスにぶつかった。ケガはなし。ふ〜、危ない、危ない。末っ子もついに升箱の上に登れた。これから、エサをあげる時は気をつけねば・・・。
2001年8月10日 2001年8月11日
パタパタ、羽ばたき中・・・
今日から体重計測はなし。もう、いつ飛ぶか、わからないから。
エサも、升箱のアミの隙間からあげるようにした。これからは、なるべく人間に慣れないように、スキンシップも減らしていく予定。
今日は2番目の子が初飛行しました。
ほんとに生まれた順番なんだね。升箱から出す時は、せまい部屋でやりました。末っ子の子が飛べるようになったら、放鳥を考えねばなりません。
2001年8月12日(日) 2001年8月13日(月)
もう食べれない・・・ ホバリング中 キ〜ン!
ここ、せま〜い いい子でしょ♪
今日は末っ子が飛ぶかと思って、小さな部屋で食事後に放してみる。しまった!お腹いっぱいで飛ぶ気なし(^_^;)よって未確認です。 今日は、エサの前に放してみました。
末っ子も無事、初飛行。
せっかくですから、飛行姿も写真に撮ってみました。せまい部屋とはいえ、その姿を捉えるのは容易ではありません。画質が粗いため(遠くでしか撮れない)アップでお見せできないのが残念。
2001年8月14日(火) 2001年8月15日(水)
飛んでいい? そろそろ、空を飛びたいな♪
スリエサも、あいかわらず食べるが、ミルワームも以前に増して、よく食べるようになった。
もはや1日1パックでは全然足りない。1回1匹につき20〜30匹ぐらい食べている。
自然では、もうそろそろ巣立ちしている頃だろうか?
もう、そろそろ放してもいい頃なのかもしれない。エサが自分で食べられるか、どうかが疑問だが、それは自然でも同じ条件のはず。
写真を撮るとき以外は、まったく触らず手にも一切乗せない。こうすれば、人間にはあまり慣れないはずである。
2001年8月16日(木) 2001年8月17日(金)
もう、どれが末っ子かわからない
羽がずいぶんと伸びた。見れば見るほど、シャープな体形だ。いまのところ、痩せた様子もない。
自分で水を飲ませてみようと、小さなエサ入れに水を入れてみたが飲む様子はなく、あっという間に、オガクズで埋まってしまった(^_^;)
スポイドであげると少しだけ飲んだ。
よく見ると尾羽に白い斑点がある。
これって消えないのか?
親のツバメを捕まえた時には気が付かなかったけど、前の写真を見てみると、ヒナのときからあるようだ。
いまだ、放す日を迷っている。どの段階で放すのがいいのか・・・。
2001年8月18日(土)
今日でお別れ あまり見ることのない裏側
迷いに迷ったが、今日、放すことにした。
だめそうなら、またにすればいいや。
放すのは朝一番にする。
できたら夜までに環境になれてほしいからだ。
放す前に、ミルワームをたっぷり食べさせた。
お店の裏で放すことにしたが、すぐ近くに野良猫が住み着いているので、もし地面に降りたらすぐに回収するつもりでいた。
まず、一番大きい子。
空へ放り上げると、見事に羽ばたいて旋回しはじめた。
大丈夫そうだ。
そこへ、どこからともなく1羽のツバメが飛んできて、からみあいながら家の向こうへ飛んでいった。
2羽目の子は飛ばすと同時に家の向こうへとんでいき、すぐに見えなくなった。
末っ子は、頭上を大きく3回ほど旋回して見えなくなった。
3羽とも帰ってくることなく、無事に空に帰っていった。
ここから先は手を貸すことはできないが、彼らの本能にまかせれば、生きていくことも難しくはないだろう。
この地球上に自分の育てたツバメが3羽もいるなんて感動である。
とても短い3週間だった・・・。

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